フルMVNO版IIJmioに期待すること

2016年12月、IIJはMNC(PLMN)を取得しました。そこで、フルMVNO版IIJmioでこんなことができたらいいなと、あれこれ想像してみました。

2016年12月19日、IIJはMNC(PLMN)を取得しました。IIJのMNC(PLMN)は、440-03です。以下の写真はIIJmio meeting14(東京)参加時に撮影したものです。(ガラスに映りこんだ他の方の顔をぼかしています。)

今後、IIJは総務省から携帯電話番号の割当を受けることになるのだろうと思います。ただし、IIJの発表では、フルMVNOとして当初はデータ通信のみ(音声通話は従来通り)で、かつIoT向けサービスとして開始予定とのことで、一般ユーザー向けの音声通話とデータ通信のサービスはその後になりそうですけれども、いつかは一般ユーザー向けフルMVNO版IIJmioのサービスが始まるはずです。そこで、フルMVNO版IIJmioでこんなことができたらいいな、実現したらいいな、とあれこれ想像を巡らせてみました。

音声通話については、現在のライトMVNO版IIJmio(みおふぉん)では、ドコモのサービスをそのまま使っており、みおふぉんダイアルアプリはあるものの、素の通話料金そのものはあまり魅力的ではありません。でもフルMVNOになって自前で音声通話サービスを提供できるようになれば、いろいろなことが可能になります。

まず考えられるのが、音声通話機能付きのプリペイドSIMです。現在のライトMVNO版IIJmioだと、音声通話については、通話料の請求がドコモからIIJに遅れて届く(即時ではない)ため、音声通話機能付きプリペイドSIMがありませんけれども、フルMVNOになれば可能になります。

特に訪日外国人向けプリペイドSIMであるJAPAN TRAVEL SIMで音声通話機能付きをものを提供できるようになるのは、大きいのではないでしょうか? 日本滞在中に、ふつうの電話を使いたいという需要は当然あるはずですので。もちろん、日本人向けの音声通話機能付きプリペイドSIMも可能になります。というか、データ通信しか使えないプリペイドSIMというのも、使いづらいのではないかと思います。

SMSについても同様です。音声通話機能付きプリペイドSIMが発行されるようになれば、プリペイドSIMでもSMSのサービスが使えるようになります。外国ではSMSが意外と使われており、外国のSIMではSMS定額オプション(例えば月に100通までは送信無料とか)も珍しくないので、JAPAN TRAVEL SIMにSMS定額オプションみたいなサービスがあってもいいかもしれません。

プリペイドSIMの音声通話の話ばかりしましたけれども、月額料金プラン契約のSIMなら、音声通話定額なども提供可能になるはずです。

フルMVNOになれば、SIMカードも独自に発行できるようになります。現在のライトMVNO版IIJmioで提供されているSIMカードはドコモ(タイプD)もしくはKDDI(タイプA)からの貸与扱いで、特にドコモはマルチSIM(1枚のSIMカードで標準SIM/マイクロSIM/ナノSIMのどのサイズにも切り取れる)を扱いませんけれども、独自発行ならマルチSIMも可能です。

SIMは現在はICチップが搭載されたものが使われていますけれども、将来的にはeSIM(機器組み込み用のSIM。ネットワーク上からSIMデータをダウンロードしてSIM内に格納するイメージ)や完全ソフトウェア化されたSIM(eSIM同様にネットワーク上からSIMデータをダウンロードしてSIM内に格納するイメージ)が普及することは間違いないでしょうし、マルチプロファイル(1枚のSIMに複数のオペレータ用の設定を格納する)の規格もGSMAで制定されており、実際マルチプロファイル対応のSIMが出てきているので、以下のようなSIM(ICチップのSIMでもeSIMでも完全ソフトウェアのSIMでも)があったらいいなと思います。

(1)日本国内では、IIJ払い出しの携帯電話番号で、ドコモ網/au網/ソフトバンク網経由での音声通話とデータ通信が可能。

(2)外国へ行くと、端末上で現地SIMを選択して購入できる。例えば、スウェーデン国内でTeliaのSIMを端末上で購入すると、SIMデータがダウンロードされて端末SIM内に格納され、Telia払い出しの携帯電話番号で音声通話・データ通信が可能。もちろんデータ容量のチャージも端末上から可能。ノルウェーに行ったらTelenorのSIM、デンマークに行ったらTDCのSIM、といった感じで、渡航先で現地SIMを端末上で購入して端末SIM内にダウンロードでき、そのSIMの携帯電話番号で音声通話とデータ通信が可能。

端末上で現地SIMを購入して端末SIM内にダウンロードできるようになり、そのSIMの携帯電話番号で音声通話とデータ通信ができるようになれば、以下のようになるはずです。

  1. 現地で不慣れな外国語で会話しながらSIMカードを購入する必要がなくなる。
  2. 渡航先で現地SIMを端末上で購入でき、そのSIMの携帯電話番号で音声通話とデータ通信ができるようになるので、国際ローミングの割高な音声通話料やデータ通信料とも無縁になる。

既にApple SIMやGoogle Project FiといったSIMがあるわけですけれども、そのさらに先を行く先進的なサービスをフルMVNO版IIJmioに期待したいと思います。

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