FOMA圏外エリア紀行(神奈川県鎌倉市腰越)

IIJmio meeting6(東京、2015/01/24)で発表のあった「高尾山近辺にFOMA(W-CDMA)は圏外なのに、Xi(LTE)は圏内のエリアがある?」の件、本当にそういうエリアがあるのか、本当にある場合に端末がどういう挙動を示すのか興味津々なので、ドコモのエリアマップで同様の場所を探して実地調査してみた。

本当は高尾山近辺まで行くべきなのかもしれないが、さすがにハードルが高いので、もう少し気軽に行けそうな場所で探すこととした。今回実地調査したのは、神奈川県鎌倉市腰越。FOMA(W-CDMA)だと、スポット的に圏外になっているが、
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Xi(LTE)だと、圏内。
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(上記FOMA, 及びXiエリアマップの出典: http://servicearea.nttdocomo.co.jp/  地図データ(c)2015 Google, ZENRIN)

実際に訪れてみると、幼稚園や住宅が立ち並ぶ地域でFOMA圏外とはにわかには信じられない。iPhoneとガラケーを取り出して画面を見ると、しっかり圏内である。グーグルマップで見ると、こんな感じ。
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ただ、iPhoneの画面上部の3Gの表示が頻繁に消えては表示される、の繰り返しなのが気になった。iPhoneのフィールドテストモードで周波数(UARFCNチャンネル番号)を確認すると、Band6(800MHz帯、FOMAプラスエリア)で接続しているかと思えば、

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Band1(2GHz帯)で接続することもある。

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最初は3G接続だったのが、途中からLTE接続に切り替わり、iPhoneのフィールドテストモードで確認すると、Band19(800MHz帯)だったり、

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Band1(2GHz帯)で接続することもある。

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せっかくなので、スピードテストも行った。(IIJmio高速モバイル/DのSIMが入ったMR03LNとWi-Fi(2.4GHz帯)接続)
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付近一帯を行ったり来たりしてみたものの圏外になることはなく、残念ながら、FOMA(W-CDMA)圏外でXi(LTE)のみ圏内というエリアではなかった。

エリアマップと実態が違っている原因はわからないものの、考えられる原因として、エリアマップのシステムは、基地局の位置情報、電波・アンテナの特性情報と現場一帯の地形情報をもとにしつつ、実地調査結果も加味して表示するようになっているのが、何らかの原因でうまく表示されないのではと。現場も南側に小高い丘というか標高の低い山がそびえていたので。

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