[非公式]IIJmioのよくある質問・要望

IIJmioに関してTwitterによく寄せられる質問・要望とその回答をまとめました。

IIJmioに関してTwitterによく寄せられる質問・要望をまとめました。IIJmio公式のFAQ集(よくある質問)もあるにはあるものの、すべての質問を網羅しきれておらず、同じような質問・要望が繰り返しTwitterに寄せられているみたいです。(FAQ集を見ていないのでは?、という質問も見受けられますが。)

以下、回答内容はIIJ/IIJmioの中の人の回答、IIJmio meetingで聞いた内容を元に、当方の推測も交えて書いています。当方はIIJ/IIJmioの中の人ではなく、本ページはIIJ/IIJmio公式のものではないので、本ページの記述を元にIIJに直接問い合わせすることのないよう、お願いします。

目次

[SIM(モバイル通信)・IIJmioひかり共通の質問・要望]
(1)毎月の支払い方法にデビットカード・口座振替を選べるようにして欲しい。

[SIM(モバイル通信)に関する質問・要望]
(1)最大200Kbps通信時の3日間366MB制限を撤廃して欲しい。
(2)IIJmioでも無制限プラン(データ量の制限なく通信できるプラン)をやって欲しい。
(3)通信速度が遅い、設備を増強して欲しい。(特に平日の12時台)
(4)IIJ~MNO(ドコモ/KDDI)間の接続帯域を教えてほしい。
(5)IIJmioでもカウントフリーをやって欲しい。
(6)BIC SIM(powered by IIJ)よりもIIJmioの方が通信速度が速い、とかあるのか?
(7)IIJmioでもLINEの年齢認証ができるようにして欲しい。

[IIJmioひかりに関する質問・要望]
(1)通信速度が遅い、設備を増強して欲しい。(特に夜間)

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[SIM(モバイル通信)・IIJmioひかり共通の質問・要望]
(1)毎月の支払い方法にデビットカード・口座振替を選べるようにして欲しい。
「将来使えるようになる可能性は皆無」というわけではないものの、現状はほぼ無理です。

デビットカードについては、以前は使えていたのですが、2015年12月24日以降は新規契約時もしくはクレジットカード変更時にデビットカードへ変更することはできなくなりました。既にデビットカードで契約している分については、引き続き使えます。

デビットカードのお取り扱いに関するお知らせ

デビットカードや口座振替が使えない(使えなくなった)理由は推測になるものの、「音声通話やSMSに関する請求が、(即時ではなく)遅れてドコモ/KDDIからIIJに届く」状況下で、代金を回収できない(=取りっぱぐれ)リスクの高い支払方法を採用すると、IIJが損をするリスクが高いから、と思われます。プリペイドプランが用意されているのがデータ通信専用SIMのみ(SMS対応SIMや音声通話対応SIMにはプリペイドプランがない)のも同じ理由と思われます。

2017年第四半期開始を目標に、IIJではフルMVNOのサービスを始める予定になっています。当初は法人向けサービスのみになるとの話ですが、やがて音声通話・SMSにも対応した個人向けフルMVNOを開始することになれば、音声通話やSMSをIIJが自前で課金したり停止できるようになり、前述のリスクが低減されることになり、そのリスクがIIJの許容できる範囲内に納まれば、(もしかしたら)デビットカードや口座振替が使えるようになるかもしれません。

[SIM(モバイル通信)に関する質問・要望]
(1)最大200Kbps通信時の3日間366MB制限を撤廃して欲しい。
撤廃される可能性は、ほとんどないです。理由は「通信速度が遅くなりすぎて、使い物にならなくなる可能性が非常に高いから」からです。

3日間366MB制限を撤廃した途端、「追加料金がかからないから」と24時間365日通信を垂れ流すような人が続出し、通信帯域、なかでもIIJ~MNO(ドコモ/KDDI)間の通信帯域が圧迫され、結果としてそれ以外の人がまともな速度で通信できなくなる可能性が非常に高いから、です。

ちなみに最大200Kbps通信時の3日間366MB制限超過時の通信規制(お仕置きモード)がかかった状態の通信速度は正式には公表されていないものの、当方の経験では10Kbps程度でした。

(2)IIJmioでも無制限プラン(データ量の制限なく通信できるプラン)をやって欲しい。
実現する可能性は、ほとんどないです。理由は「通信速度が遅くなりすぎて、使い物にならなくなる可能性が非常に高いから」です。

IIJ~MNO(ドコモ/KDDI)間の接続帯域は、10Mbpsあたりおおよそ月額90万円でIIJがドコモ/KDDIから仕入れています。SIM 1枚あたり月額おおよそ1000円程度(データ通信のみ)で契約しているユーザー全員が一斉に高速通信できるような接続帯域をIIJが確保することは、SIM 1枚あたり月額100万円~1000万円というあり得ない値段にでも値上げしない限り、要は現実的に無理です。

「仮に無制限プランを始めたところで、通信速度が著しく低下するのが目に見えているからやらない」というのが理由です。「みんなが通信帯域を奪い合う」(何回目かは忘れましたが、IIJmio meetingでの堂前さんの発言)状況に陥り、遅すぎて使い物にならなくなるからです。

(3)通信速度が遅い、設備を増強して欲しい。(特に平日の12時台)
直ちに改善される可能性は、ほぼありません。

特に平日の12時台に通信速度が極端に遅くなるのは、「契約者が多すぎるから」ではなく、「契約者の中で平日12時台に使う人(学生やサラリーマン等)の占める割合が高すぎるから(要は、平日12時台に通信が集中しすぎるから)」です。

各利用者はSIM 1枚あたり月額1000円程度(データ通信のみ)で契約していますが、IIJはIIJ~MNO(ドコモ/KDDI)間の接続帯域を10Mbpsあたりおおよそ月額90万円でドコモ/KDDIから仕入れています。契約者全員が一斉に高速通信できるような通信帯域をIIJが確保することは、SIM 1枚あたり月額100万円~1000万円というあり得ない値段にでも値上げしない限り、要は現実的に無理です。(というかSIM 1枚に月額1000万円を払うくらいだったら、わざわざMVNOを使わずとも、MNO(ドコモ/KDDI/ソフトバンク/ワイモバイル)と契約した方がいいです。月額1000万円のSIMは、もはや格安SIMとは言えません。)

契約者が多くても、平日12時台に通信が集中しすぎなくなれば改善される可能性がありますが、直ちに改善される可能性は低いです。

IIJはこれまでShufoo!チラシに出稿したり、パンフェスタに出店したり、郵便局での販売(カタログ販売)に取り組んだりしています。これには単に新しい客層(主婦層、女性層、高齢者層など)獲得という目的だけでなく、学生やサラリーマンとは違ったトラフィックの傾向がありそうな(=平日12時台以外に通信のピークがありそうな)客層を開拓することで、できるだけ通信を平準化しようという狙いもあるのでは?と推測されます。IIJは訪日外国人向けのJAPAN TRAVEL SIMも販売していますし、MVNEとして他のMVNO事業者に通信サービスを提供していますし、今後はIoT向けSIMも使われていくことになると思いますが、そうした多種多様なSIMで通信が平準化されていくことで、平日12時台の通信速度低下が解消に向かうことを期待しましょう。

(4)IIJ~MNO(ドコモ/KDDI)間の接続帯域を教えてほしい。
IIJの手の内(コスト構成、サービス設計)をさらすことになるので、IIJが開示することはあり得ないです。IIJの企業秘密です。

ここからは完全な推測になりますが、接続帯域はおそらく驚くほど小さく(狭く)見えるはずです。単純計算してみましょう。2017年3月時点のIIJのモバイルサービス(個人向け、および法人向け)の総回線数は約185万回線です。

「IIJmio」は95.1万回線に ソフトバンクSIMはMVNEとして提供する? IIJ決算

データ通信は料金プランにもよるものの、おおよそ月額1000円で提供されているので、185万回線×月額1000円=18億5000万円、要は毎月18億5000万円の収入になります。この収入を仮に全額MNOとの接続帯域の仕入れに充てるとすると、10Mbpsあたり月額おおよそ90万円なので、(18億5000万円÷90万円)×10Mbps≒約21Gbps、約21Gbpsという数値が出ました。185万回線でたったの21Gbpsにしかなりません。

実際には、MVNOを運営していくためには接続帯域を仕入れる他にもさまざまなコスト・経費がかかりますし、企業として利益を確保する必要もありますので、毎月の収入を全額接続帯域の仕入れに充てることはあり得ません。21Gbpsよりも小さな接続帯域になります。

違う視点で見てみましょう。10Mbpsあたり月額90万円は、月額1000円に換算すると、たったの11Kbps(11Mbpsではなく、11Kbps)にしか、なりません。この通信速度は、IIJmioの最大200Kbps通信時の3日間366MB制限超過時の通信規制(お仕置きモード)がかかった状態の速度とほぼ同じです。この通信規制時の通信速度は正式には公表されていませんが、当方の経験では10Kbps程度でした。

(5)IIJmioでもカウントフリーをやって欲しい。
カウントフリーとは、特定のアプリやサービスを使う際のデータ通信量をカウントしないことを指します。例えば、LINEを使う際のデータ通信量をカウントしない、Twitterを使う際のデータ通信量をカウントしない、などです。ゼロ・レーティングともいいます。

IIJがカウントフリーをやる可能性は、現状ほぼないと思われます。理由は、「通信の秘密」「ネットワークの中立性原則」「利用者間の公平性」といった問題があるからです。

「悪ではないが、検討すべき課題がある」――IIJのゼロ・レーティングに対する考え (1/3)

IIJmio meeting 13・ゼロ・レーティングについて

ここからは推測ですが、IIJの企業文化(日本の商用インターネットの先駆者で「優れた土管屋」を公言している)という観点からも、カウントフリーで特定のアプリ・サービスを優遇する可能性は、ほとんどないと考えられます。

格安SIMの通信速度が遅くなる要因は何か (3/3)

(6)BIC SIM(powered by IIJ)よりもIIJmioの方が通信速度が速い、とかあるのか?
ありません。BIC SIM(powered by IIJ)もIIJmioも、通信品質は同等です。

BIC SIMは販売代理店がビックカメラグループの店舗というだけで、利用者の契約先はIIJmioと同じくIIJとなり、契約約款もIIJmioと同じものになります。IIJmio用のみおふぉんダイアルアプリ・みおぽんアプリはBIC SIMでも使えます。要は、IIJmioとBIC SIM(powered by IIJ)は、通信品質他中身はまったくの同等です。

今さらBIC SIMという名称を変更することはないと思いますが、BIC SIMではなく、IIJmio(powered by BIC)という名称にでもしておけば、このような混乱を招くこともなかったのでは、と思います。

(7)IIJmioでもLINEの年齢認証ができるようにして欲しい。
LINE社次第ですが、LINEモバイルでIIJmioと競合しているLINE社が応じる可能性は低いと考えられます。

[IIJmioひかりに関する質問・要望]
(1)通信速度が遅い、設備を増強して欲しい。(特に夜間)
PPPoE方式のIPv4通信については、網終端装置での混雑が原因で、極端に通信速度が遅くなる地域があります。IIJでも設備増強はしているものの、IIJの判断だけでは設備増強ができない(設備増強にはNTTの同意が必要なため)こともあり、直ちに解決するのは難しいと考えられます。

IIJmioひかりの混雑の理由とバイパス手段(IPoE・DS-Lite対応)

これに関連して「地域毎の通信速度を開示して欲しい」という要望も見られますが、これも実現する可能性は低いです。

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