IPoEオプションとDS-Lite対応ルーター

IIJmioひかりでIPoEオプションを契約した場合に購入することになるであろうDS-Lite対応ルーターについて、調べてみました。

IIJmioひかりでIPoEオプションを契約した場合、DS-Lite対応ルーターを買うことになると思います。

実は、IPoEオプション契約したらDS-Lite対応ルーターが必須、というわけではありません。IIJmioひかりでIPoEオプションを契約した場合、従来のPPPoE方式のIPv4接続も引き続き利用可能だからです。IPv6に対応したルーターを使っているのであれば、IPoEオプションを契約したら、ルーターのIPv6機能(IPv6パススルー)を有効化した上でIPv6を利用し、IPv4については従来通りPPPoE方式のものを使うことができます。

とは言え、IPoEオプションを契約する理由の多くが「混雑時間帯のIPv4通信を高速化したい」であり、そのためにはIPv4通信をIPv6の回線に流す必要があり、結果としてDS-Lite対応ルーターが必要になります。

なお、DS-Liteの呼称は任天堂のゲーム機みたいですけれども、正式な呼称はDual-Stack Liteで、RFC6333にて規定されています。

IPv6/IPoEオプションとDS-Liteは、インターリンクのフレッツ接続であるZOOT NATIVEでも提供されています。

そんなDS-Liteですが、対応したルーターはまだ少なく、かつわかりにくい(DS-Liteに対応していてもDS-Lite対応を仕様欄になぜか明記していないところが多い)ので、調べてみました。なお、DS-Lite対応ルーターについては、こちらも併せて参照ください。以下の情報は2018年2月12日時点の情報です。対応機種は今後増加することが見込まれるので、本ページは適宜更新する予定です。

[Buffalo]
BuffaloからDS-Lite対応ルーターが発売されています。対応機種一覧は、ここに載っています。DS-Lite対応かどうかを調べるには、「IIJmioひかり IPoEオプション対応」が製品のパッケージ、もしくはカタログ・メーカーホームページ等で謳われているかを調べます。(余談ですが、上記ページに載っているルーターは、@NiftyやBIGLOBEのv6プラス、BIGLOBEのプレミアムサービスで使われているMAP-E方式にも対応しているみたいです。)

[IO-DATA]
IO-DATAについても、DS-Lite対応ルーターが発売されています。対応機種一覧は、ここに載っています。WN-AX1167GR/V6がDS-Liteに対応しています。WN-AX2033GR/WN-AX1167GR/WN-AX1167GR2についてもファームウェアを最新版にリビジョンアップすれば、使えます。DS-Lite対応かどうかを調べるには、「IIJmioひかり IPoEオプション対応」が製品のパッケージ、もしくはカタログ・メーカーホームページ等で謳われているかを調べます。(余談ですが、このルーターは、@NiftyやBIGLOBEのv6プラス、BIGLOBEのプレミアムサービスで使われているMAP-E方式にも対応しています。)

[NEC]
NECのAtermシリーズですが、DS-Lite対応ルーターそのものは存在します。ここに載っているWG1810HP(MF)です。でもレンタル専用らしく、Amazon・家電量販店等で購入することはできません。いずれは、BuffaoやIO-DATA同様、対応機種を購入することができるようになるはずです。

[ELECOM]
エレコムには、まだDS-Lite対応のルーターはないみたいです。

[NETGEAR]
NETGEARには、まだDS-Lite対応のルーターはないみたいです。6to4、6rdなど他のIPv4/IPv6共存のための規格には対応しているらしいので、その気になれば対応はできると思いますが。(NETGEARのルーターは、Amazon、NTT-X Storeなどで購入可能。)

[YAMAHA]
YAMAHAからもDS-Lite対応ルーターが発売されています。というか現在発売されているルーター(NVRシリーズ、RTXシリーズ)とファイアウォール(FWXシリーズ)はすべてDS-Liteに対応しています。自分は、以下のような外観のFWX120でDS-Lite接続しています。(2017.12.18追記 FWX120からRTX830に買い替えました。後述します。)

楽器やバイクで有名なヤマハですが、実はルーターも製造しています。ヤマハのルータは、BuffaloやIO-DATAのルーターと比べるとあまり存在を知られていないものの、実は法人など業務用途では広く使われており、NTT-X Store、ヨドバシなどで購入可能です。

ヤマハのルーターを使うことで得られるメリットは「高い安定性・信頼性」と「細かく設定できること」です。通信が安定せずに頻繁に再起動する手間に追われる、といった面倒はまずありません。法人などで業務用として広く使われている実績が、すべてを物語っています。自分自身の経験でも、1年間再起動なしで問題なく動作し続けた実績があります、(なぜ1年間かというと、ファームウェアのリビジョンアップに伴って再起動したからです。不安定になって再起動したわけではないです。)Twitterで、数年間再起動なしで使い続けたとのツイート・画面を見たこともあります。(数年間ファームウェアをリビジョンアップせずに使い続けてセキュリティ上問題ないのか、といった話はさておき。)

「細かく設定できること」ですが、例えばBuffaloやIO-DATAの対応ルーターだと、DS-Lite接続時は、リモートアクセスが使えなくなるなどの制限がありますが、ヤマハのルーターであれば、自分でCUI(コマンド入力)設定すれば、DS-Lite経由の通信とPPPoE経由の通信を併用することができ、結果としてDS-Lite接続とリモートアクセスの両方を同時に使うことができます。(実際にFWX120で両方を併用して使っています。)

なお「細かく設定できる」ということで、「設定が難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、それは過去の話です。最新機種のRTX1210やNVR510であれば、BuffaloやIO-DATA、NECのAterm同様、ブラウザから設定して使うことができます。(注: 現状、WebGUI(ブラウザからの設定)はDS-Lite(IPv4 over IPv6)の設定に対応していないようです。そのため、DS-Lite接続を使うには、CUI(コマンド入力)での設定が必須なようです。DS-Liteの設定もブラウザから設定できるようになるといいなと思います。)

BuffaloやIO-DATAのルーターだと、メーカーが決めた(想定した)使い方しかできませんが、ヤマハのルーターであれば、とりあえずブラウザから設定して使うこととし、「そのままでは使いづらい」と感じたら、その時点で自分でCUI(コマンド入力)で設定変更して使う、といったことができます。要は、融通が利くのです。

ヤマハのルーターのデメリットは「値段が高い」ことです。BuffaloやIO-DATAの無線LANルーターですと、高くても1万円~2万円ほどですが、ヤマハのルーターの場合、最も安いNVR510でも実売5万円ほどしますし、しかも無線LANの機能は付いていません

たしかに値段は高いものの、細かく設定できる等融通が利き、デメリットを補って余りあるメリットがありますし、頻繁に買い替えるものではありませんので、もしもBuffaloやIO-DATAのルーターに不満を感じたら、ヤマハのルーターを検討されては如何でしょうか。この場合、BuffaloやIO-DATAの無線LANルーターはアクセスポイントモードに設定を変更した上でヤマハのルーターと繋げば、無線LANも引き続き使うことができます。

なお、アクセスポイントモードに設定変更した場合、SSIDやパスワードの再設定が必要になる場合があります。自分が使っている無線LANルーター(NECのAterm)もルーターモードからアクセスポイントモードに設定変更したら、SSIDの設定がルーターモードとアクセスポイントモードで別々に保存されるようになっていたため、アクセスポイントモードへ設定変更した後、アクセスポイントモード用にSSIDを設定し直した経験があります。

なおヤマハのルーターをどこで購入するかですが、ネット通販であれば、NTT-X Store、ヨドバシなどで購入可能です。Amazonでも購入できるものの、マーケットプレイスではなくAmazon直販(Amazon本体が販売)の機種は限られます。秋葉原の実店舗で購入するのであれば、愛三電機、ツクモなどが候補になります。

なお購入する場合は、NVR510、RTX830、RTX1210などの最新機種(スループット最大2.0Gbit/s、もしくはそれ以上の製品)を購入することをおススメします。RTX810、FWX120、NVR500、RTX1200などでもDS-Lite接続はできるものの、CPUなど内部的には一世代前の製品(ヤマハルーターのCPUとメモリの一覧)であり、DS-Lite接続時の通信速度が思ったほど出ない可能性があります。実際、当方のFWX120ではDS-Lite接続時の下り速度が250Mbps程度しか出ません。IPv6であれば、600Mbps~700Mbps程度は出るのですが。特にRTX1200の中古は2万円ほどで入手できて魅力的ではあるものの、そのお金は最新機種の購入に回した方がいいです。

(2017.11.25更新)10月下旬に待望のRTX830が発売されました。実売価格は53000円弱です。型落ちしたRTX810が値下げされており魅力的に映りますが、前述の通りスペック的に一世代前のものなので、頑張ってRTX830を購入されることをおススメします。自分もタイミングを見てFWX120から買い替える予定です。

(2017.10.14更新)2017年6月7日から6月9日まで幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2017」で、ヤマハはRTX810の後継製品X17(コード名)を参考出品しました。RTX830の型番で2017年10月に発売される予定ですが、発売されればDS-Lite接続対応ルーターとして有力な候補になります。当方もタイミングを見てFWX120からRTX830に買い替える予定です。(ヤマハ、レイヤ3スイッチや「RTX810」の後継ルータを参考出品)

(2017.12.18更新)FWX120からRTX830に買い替えました。RTX830についてレビューしましたので、是非ご覧ください。
https://www.marbacka.net/blog/rtx830_review_01/

[その他]
IIJのSEILシリーズ、NECのUnivergeシリーズ、Ciscoのルーター等もDS-Liteに対応しているものの、自分自身使ったことがなく、さらに個人で新品を入手するのが不可能ではないものの難しく、最新のファームウェアを入手するのが困難な場合がある(Univerge,Cisco)等、個人で使うのには向いていないので、説明を割愛します。

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