インデックス投資信託と出会うまで

毛流麦花(モールバッカ)です。

昔の日記を整理していたら、初めてインデックス投資信託を購入するのに先立って、懸念事項と対策を書き連ねたメモが出てきました。せっかくなので、自分のこれまでの人生を投資という観点から振り返ってみることにしました。

貯金が当たり前の時代
証券会社でのアルバイト
同時多発テロとインデックス投資信託
忘却、初めての証券口座開設
今後への抱負

[貯金が当たり前の時代]
話は、1990年代に遡ります。

1990年代くらいまでは、銀行にしても郵便局にしても預金(貯金)で利率が8%とか10%とか当たり前でしたし、預金が普通、というか預金していれば十分、というのが当時の世の中一般的な考えでした。

「郵便局の定額預金で小分けにして預けると受取利息が増える」という(郵便局では絶対に教えてくれない)小技がテレビのワイドショーやマネー誌を賑わせていましたね。なお、この小技はその後のルール変更で封じられています。念のため。(この話が今でも通じるかどうか……)

[証券会社でのアルバイト]
1990年代、日本橋兜町の証券会社で複数回アルバイトしたことがあります。

当時は株券が電子化されておらず、紙の証券を使っている時代でした。証券取引所で場立ち(証券会社の人が手振り身振りで売買を行うこと)が行われている時代で、その風景をテレビで見て「株の取引きとは、手振り身振りをすることなんだ」と思っていました。(笑)

アルバイトということで場立ちの手伝いをするのかと思ったらそんなことはなくて、証券会社のオフィスでの業務でした。紙の株券を数えたり、書類作成を手伝ったり、という内容でした。

面白かったのがオフィス内のごみ箱でした。ごみ箱はすべて足踏み式(足で踏むと蓋が開くごみ箱、台所に置いてあるようなもの)で、理由を聞いたら、「1枚で何十万円もすることもある株券が誤ってごみ箱に入り込むトラブルを防止するため」とのことでした。

もうひとつ、証券会社の人から厳しく言われていたことがあります。それは、「不要になった封筒を捨てる前には、必ず切り開き、中に株券等が残存していないことを確認してから捨てること!」でした。この時の名残で、今でも不要になった封筒を捨てる際は必ず切り開く習慣を止められずにいます。

株券が電子化された今でも、証券会社内ではこうした風習は残っているのだろうかと時々思います。まあ、自分がアルバイトしていた証券会社(今でも存続しています)だけだったのかもしれませんが。

証券会社でアルバイトしていたものの、「株に目覚めた、投資に目覚めた」ということはなく、証券口座を開設するようなこともなかったのですが、今から思うと、証券会社でアルバイトしていたことで、結果的に株を多少身近に感じられるようになっていたように思います。この経験があったからこそ、詳しくは後述するように、誰にも相談することなくインデックス投資信託を購入するという、投資運用に関してまったく知識のなかった当時の自分としては大決断に踏み切れたのでしょう。

[同時多発テロとインデックス投資信託]
2001年9月11日、世界を震撼させるアメリカ同時多発テロが発生しました。航空機が高層ビルに突っ込む驚愕の映像がテレビで何度も放映され、世界が終わってしまうのではという混乱と恐怖を感じていました。

同時多発テロのニュースとともに、日経平均株価が1万円割れしたこともニュースになりました。連日流れるこの2つのニュースを聞いているうちに、「このチャンスを逃がすのはもったいない」という思いが芽生えました。

とは言え、証券口座を開いて株式投資するというところまではいかず、銀行で投資信託を購入することにしました。そのファンドは今でも償還されることなく運用が継続している「エス・ビー・日本株オープン225」です。ちなみにこのファンドは、当時も今も、ノーロードではありません。購入時、売却時のいずれも手数料が発生します。現在は、販売会社によっては、購入時手数料が無料となっているみたいです。

なぜ、いきなりインデックス投資信託になったかですが、他のファンドと比較したわけではなく、「誰にも相談することなく、当時の自分でも内容が理解でき、安心して購入できる」という観点で選んだためです。日経平均株価だけはさすがに知っていましたし、それに連動するという商品内容を理解できたのです。

「エス・ビー・日本株オープン225」購入に先立って、懸念事項と対策を書き連ねたメモがありますので、一部を紹介します。ちなみに、この購入に先立って、投資本を読んだことは一切ありませんでしたし、物理学専攻なので経済学についても完全に門外漢でした。なので、笑ってしまうような内容・表現が含まれています。

(メモ書きここから)
購入
長期保有、対象の分散、購入時期の分散、解約時期の分散

購入時のリスク
・いくらで買えるのかがわからない。(買ったあとにならないとわからない。)AM引け値が安くても、PM~終了にかけて一気に上昇するかもしれない。(購入締め切りは15時)
・一度に大量に買うのはリスク大。
・長期保有前提だから、購入日時にこだわる必要(→底値ねらい)はまったくない。(一日の値動き幅にはおのずと限度があるから)

一回に2万円? 3万円?→2万円だと儲けそこなう? 3万円だと大損する?→大損するよりは儲けそこなう方がマシ
(メモ書きここまで)

商品内容をなんとか理解できたし、懸念事項も何とか乗り越えられたということで購入するに至りました。昼のNHKニュースで日経平均株価のニュースを聞いては、テレホンバンキングで購入していました。つみたて設定をしたわけではなく、数回スポット買いしただけだったものの、これが初めての投資でした。

[忘却、初めての証券口座開設]
銀行で「エス・ビー・日本株オープン225」を数回スポット買いしたものの、その後2017年まで投資信託口座を確認することはありませんでした。リーマンショックの時も完全放置、残高の確認すらしていません。

投資運用は自分の関心事のメインではなく、メインはあくまでもセルマ・ラーゲルレーヴ女史を中心としたスウェーデン、およびコンピューターでした。「スウェーデンに何回渡航したのだろうか、その渡航費用を投資に振り向けていれば……」と振り返るのは止めて、前を向いて歩くことにします。

投資を本格的に始めないといけないように感じて、初めて証券口座を開設したのは2017年です。証券口座開設時の懸念事項を払拭するために調べた内容は下記記事にまとめたので、よろしければご覧ください。

初めて証券会社に口座(証券口座)を開く時、「証券会社にお金を預けても大丈夫なのだろうか?」と不安に感じました。その不安に対してどのようにして...

[今後への抱負]
つみたてNISAでインデックス投資信託のつみたて投資を継続しつつ、投資や金融に対する学びを加速したい。

そもそもの話、投資や金融に関して、真理・原理と言えるものは非常に少ない。

ランダムウォーク理論にしても効率的市場仮説にしても、非常に有用性が高いものの、けっして真理・原理ではなく、あくまでもモデル・仮説でしかない。モデル・仮説である以上、前提条件があり、前提条件を定めた時点で欠落してしまうこともあるはずだし、限界もあるはず。モデルで説明できない例外事象をアノマリーといって片づけるのは、なんだかすっきりしない。

とことん掘り下げていった上で、他のモデル・仮説と比較して考察を重ねることで、さらに理解を深められるはず。ファイナンス理論は、多数のモデル・仮説というネタの宝庫。

投資金融の世界は広く、奥が深い。投資金融の世界を自分なりに開拓していきたい、その思いでいっぱいです。

よき日々を!

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